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高齢者にタクシーが選ばれる理由とは?
2026.07.20
「贅沢な移動」から「生活インフラ」へ|助成制度と家族ルールで上手に使う判断軸
高齢者にとってタクシーは「贅沢な移動手段」ではありません。断言すると、①安全にドア・トゥ・ドアで移動できること、②体力に合わせて”自分のペース”で移動を組み立てられること、③運転手との会話や見守りが”さりげない支え”になること、この3つがあるからこそ、高齢者にタクシーは選ばれ続けています。正直なところ、”料金が気になる”と我慢し続けることで、転倒や外出機会の減少といったより大きなコストを払ってしまっている家庭は少なくありません。
【この記事のポイント】
「タクシー=贅沢」というイメージのままだと、本来取れるはずの安心と健康を取り損ねます。まずは、この記事で押さえておきたい全体像を3つに絞っておきます。
- ●高齢者人口は今後も増え続け、「75歳以上の移動手段の確保」は国や自治体の重要テーマになっている。そのなかで、タクシーは公共交通と介護の中間にある”生活インフラ”として位置づけられている
- ●正直なところ、「タクシーは料金が気になる」「迷惑をかけないか不安」と感じて、病院帰りにバス停の前で立ち尽くし、スマホで”高齢者 タクシー 料金 心配”と検索して画面を閉じてしまう高齢者やご家族は少なくない
- ●実は、高齢者向けのタクシー利用には「自治体の助成」「介護保険と組み合わせた介護タクシー」「通院・買い物など”日常の足”としての使い方」など、使い方のバリエーションが増えており、”運転をやめたあとも自分らしく動き回るための手段”として選ばれている
今日のおさらい:要点3つ
- ●高齢者がタクシーを選ぶ理由は「安全・自分のペース・人の気配」の3つで、これらが他の移動手段では同時に得にくい価値になっている
- ●「全部タクシー」ではなく「距離や目的ごとのタクシーOKライン」を家族で決めておくと、高齢者本人も遠慮せず使いやすくなる
- ●迷ったら、自治体のタクシー券・福祉タクシー制度・かかりつけタクシー会社の3点を一度調べておくのがおすすめ
この記事の結論
一言で言うと「高齢者がタクシーを選ぶ一番の理由は、”安全にドア・トゥ・ドアで移動できる安心感”であり、その裏には、公共交通の減少・運転免許返納・健康不安・家族の安心といった背景があります」。
最も重要なのは、「①身体的な負担を減らせる(階段・乗り換え・荷物の心配が少ない)」「②時間とルートを自分で決められる」「③運転手との会話やサポートが心の支えになる」という3つの価値を理解することです。
失敗しないためには、「タクシー=贅沢」というイメージのまま我慢し続けるのではなく、自治体のタクシー券や福祉タクシー制度、近隣のタクシー会社の”高齢者向けサービス”を一度確認し、”どの場面ではタクシーを使うか”を家族で話し合っておくことが大切です。
もう一段踏み込めば、高齢者にとってタクシーは、”安全””ラクさ””人の気配”を一度に提供してくれる移動手段と整理できます。「歩く・バス・自家用車」にはない”ドア・トゥ・ドアの安心感”が最大の価値。「どの距離ならタクシーを使うか」という自分なりの基準を事前に決めておくことが大切です。
高齢者にタクシーが選ばれる3つの理由
1. 安全に直行できる:ドア・トゥ・ドアの安心感
高齢者にとって、
- ●自宅の玄関からバス停までの歩行
- ●バスのステップの昇り降り
- ●満員電車での立ちっぱなし
これらは想像以上の負担です。
国土交通省の資料でも、高齢者の歩行中・自転車中の事故や、階段・段差での転倒リスクの高さが指摘されています。
タクシーであれば、
- ●自宅前(または近く)で乗車
- ●目的地の入口付近までそのまま移動
- ●雨や暑さ、寒さの影響を最小限にできる
という”ドア・トゥ・ドア”の移動が可能です。
正直なところ、「転ばずに病院に行ける」「荷物を持って階段を上がらなくていい」というだけでも、高齢者にとっては大きな安心材料です。
2. 時間とルートを自分のペースで決められる
高齢者は、
- ●「バスの時間に合わせて準備する」のがプレッシャー
- ●乗り換えが多いと、不安が増える
という声をよく上げます。
タクシーなら、
- ●通院時間に合わせて自宅に迎えに来てもらう
- ●買い物や銀行など、寄り道を組み合わせたルートを相談できる
- ●体調や天候に合わせて当日キャンセル・予約変更もしやすい
といった”マイペースな移動”が可能です。
実は、「慌てずに家を出られる」「途中で気分が悪くなってもすぐ引き返せる」というだけで、外出へのハードルはぐっと下がります。
3. 運転手が”さりげない見守り役”になる
高齢者の一人暮らしが増える中で、
- ●家族は離れて暮らしている
- ●近所付き合いも少ない
という状況は珍しくありません。
タクシードライバーの現場の声でも、「利用回数が増える高齢のお客さまほど、ちょっとした会話や体調の変化に気を配るようにしている」という話が出てきます。
「最近、足元がおぼつかないから、乗り降りのときに少し支えてあげています。」「正直なところ、家族の人が心配しているのが伝わってくるので、”今日は病院どうでした?”と聞くようにしています。」
こうした”人の気配”がある移動手段は、完全に無人の自動運転車にはまだ代替しづらい部分です。
ケースによりますが、「ひとりでバスに乗るより、顔見知りの運転手さんのタクシーの方が安心」と話す高齢者は少なくありません。
現場事例と”よくある失敗”から考える、上手なタクシー利用
実体験①:「バスをやめて、タクシーに切り替えた」80代女性のケース
80代の女性Gさんは、長年バスで通院していました。
- ●自宅からバス停まで坂道を10分ほど歩く
- ●冬場は路面が滑りやすく、心の中で「今日こそ転ぶんじゃないか」と毎回ヒヤヒヤ
ある雪の日、
- ●自宅の玄関で靴を履きながら、ため息をひとつ
- ●スマホで「バス やめたい 高齢者」と検索窓に打ち込んで手を止めたそうです
娘さんの勧めもあり、「正直、贅沢かなと思ったけど、一度だけタクシーで行ってみようか。」と決心。
タクシーで通院してみると、
- ●玄関前で乗り込み、病院の入口前まで直行
- ●雪道を歩く不安がなく、体力の消耗も少ない
帰りのタクシーの中で、Gさんは「なんだか、病院に行くのが”遠足”みたいに感じられた。」と笑っていたそうです。
それ以来、
- ●通院の日はタクシー
- ●近所への買い物は、天気の良い日は歩き、悪い日はタクシー
という”使い分けスタイル”に変更。「翌朝の足のだるさが違う。家の中で転ぶことも減った気がする。」と、生活の微細な変化を話していました。
実体験②:「免許返納後の父の足」としてタクシーを選んだ息子さんの話
70代のお父さんの運転に不安を感じていたHさん(40代)。
- ●高速道路の逆走事故のニュースを見るたび、胸がざわついていた
- ●でも、父から「車を取り上げたら、どこにも行けなくなる」と言われ、言い出せずにいました
ある日、実家に帰省したとき、
- ●父の運転でスーパーに向かう途中、交差点でヒヤリとする場面があった
- ●車内にふと重い沈黙
翌日、Hさんは父にこう切り出しました。「正直、昨日は怖かった。実は、免許を返したあとも、タクシーで病院や温泉に行ける仕組みを調べてみた。」
そのときに見せたのは、
- ●市の「タクシー利用助成券」の案内
- ●近くのタクシー会社の「高齢者向け送迎サービス」のパンフレット
最初、父は半信半疑だったものの、
- ●試しにタクシーで行きつけの温泉へ
- ●運転手さんが「帰りも迎えに行きますよ」と声をかけてくれた
その帰り道、父は「運転しなくていいのは、思ったより気が楽だな。」と、窓の外を眺めながらぽつり。「家族との会話に、”運転の心配”が減っていった。」とHさんは振り返ります。
よくある失敗と、タクシーを”うまく使う”ポイント
よくある失敗
- ●「完全に歩けなくなってから、タクシーを使おう」と考える:実は、その前の段階で転倒・骨折をしてから、「もっと早く使えばよかった」と後悔するケースが多い
- ●料金が怖くて、まったく使わない:結果として、外出が減り、筋力や社交の機会が落ちてしまう。長期的に見れば、健康面や介護費用で逆にコストが増える場合も
- ●家族の中で”タクシー利用のルール”が決まっていない:「いつ使っていいのか」が曖昧だと、高齢者本人は”遠慮”して使えない
タクシーをうまく使うポイント
- ●距離や目的ごとに「タクシーOKライン」を決める(例:自宅から病院まで片道2km以上ならタクシー)
- ●自治体のタクシー券・福祉タクシー制度を調べておく。市役所・区役所の高齢福祉窓口で、利用条件・金額・対象タクシー会社を確認
- ●顔なじみになれる”かかりつけタクシー会社”を一つ作る。配車アプリや電話で呼べる会社を決めておくと、いざというときもスムーズ
正直、「全部タクシー」ではなく、「ここから先はタクシー」の線引きを家族で話し合っておくと、高齢者本人も気楽に使いやすくなります。
よくある質問(FAQ)
Q1. 高齢者がタクシーを使う主なシーンは?
A1. 通院・リハビリ・買い物・冠婚葬祭・趣味の集まりなど、特に”荷物が多い日””天候が悪い日””体調が不安な日”に選ばれることが多いです。
Q2. こういう場合は、タクシー利用を前向きに考えるべき?
A2. 65歳以上で転倒歴がある、坂道の多い地域に住んでいる、バスや電車の乗り換えがしんどい、といった状況なら、タクシーを運動量の調整弁として活用する価値があります。
Q3. この状態なら、まだ自家用車で頑張るよりタクシーの方が安全?
A3. 免許更新で視力や判断力に不安が指摘された、高速道路や夜間の運転に強い不安がある場合は、事故リスクを下げるためにもタクシー+公共交通に切り替える選択肢を考えるタイミングです。
Q4. 費用が心配な場合、どんな助成制度がある?
A4. 市区町村によって、高齢者や要介護認定者を対象にタクシー券や運賃補助を出す制度があります。例えば、二種免許取得支援と同じく、地域の交通維持に補助金を出す自治体も増えています。
Q5. 介護タクシーと普通のタクシーの違いは?
A5. 介護タクシーは、車いすのまま乗車できたり、介護資格を持つ乗務員が乗降介助を行うサービスです。介護保険が適用されるケースもあり、要介護度や目的によって使い分けます。
Q6. こういう人は今すぐ”タクシーの使い方”を家族で話し合うべき?
A6. 親が70代後半以上で、転倒経験がある・病院通いが増えている・免許返納を話題にしている家庭は、「どこまで自家用車を続けるか」「どの距離からタクシーにするか」を早めに話し合うべきです。
Q7. 配車アプリは高齢者にも使える?
A7. スマホ操作に慣れている高齢者なら、自分で配車アプリを使うケースも増えています。苦手な場合は、家族がアプリで呼んであげる、または従来通り電話配車を利用するのが現実的です。
まとめ
- ●高齢者にタクシーが選ばれる理由は、「転倒や事故のリスクを減らしつつ、自分のペースで外出できる”安全な足”であること」「運転手とのさりげない会話や見守りが、孤立しやすい高齢期の心の支えになること」にある
- ●本当に大切なのは、「どんな状態になったらタクシーを積極的に使うのか」「どの距離・どの目的ならタクシーOKとするのか」を高齢者本人と家族で話し合い、自治体の助成制度や近隣のタクシー会社のサービス内容を一度確認したうえで、”我慢する移動”から”安心して任せられる移動”への切り替えを少しずつ進めていくこと
- ●「完全に歩けなくなってから」では遅く、転倒・骨折の前段階から積極的に使うことが、結果的に外出機会と健康を守る選択になりやすい
- ●料金を惜しんで外出を控えると、筋力低下や社会的孤立で長期的にはより高いコストを払うことになりかねず、”タクシー代=健康への投資”と捉えるのも一つの考え方
- ●“全部タクシー”ではなく”このラインからはタクシー”という家族ルールを決めておくと、本人の遠慮も減り、必要なときに必要なだけ使える状態を作りやすい
もし今、「高齢者 タクシー 料金 心配」「親 免許返納 タクシー」と検索窓に何度も同じ言葉を打ち込んでは、料金と親の顔を思い浮かべてブラウザを閉じてしまっている自分に気づいたなら、今夜のうちに”親(または自分)の通院・買い物の頻度””自治体の高齢者タクシー助成の有無””かかりつけにできそうな地元タクシー会社”だけメモに整理してから、家族で「どの距離・どの場面からタクシーを使うか」を一度話してみませんか。
岐阜の移動でお困りの方へ
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