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災害時にタクシーはどう活躍する?事例を紹介
2026.07.22

災害時にタクシーはどう活躍する?事例を紹介

「最後に頼れる移動手段」を平時から準備する|家族で決めておく優先順位とルール

タクシーは災害時に”最後に頼れる移動手段”として確実に役立ちます。断言すると、①高齢者や要配慮者の避難輸送、②鉄道・バス停止時の代替移動、③医療機関や支援拠点へのピンポイント輸送、この3つでタクシーは現場で活躍してきました。正直なところ、”災害時にタクシーは使えるのか”を当日になって考えるのでは遅く、平時から備えておくべきテーマです。

【この記事のポイント】

「災害時の足」をイメージできているかどうかで、いざというときの動きが大きく変わります。まずは、この記事で押さえておきたい全体像を3つに絞っておきます。

  • 国土交通省の「福祉輸送のあり方調査」や先進事例集では、タクシー事業者が自治体と協定を結び、災害時に高齢者・障害者の避難輸送や、医療機関への搬送などを担う取り組みが整理されている
  • 正直なところ、多くの人は地震や豪雨のニュースのたびに”電車 止まったら 帰宅手段”と検索窓に何度も打ち込み、そのまま画面を閉じてしまうが、実際の現場では、タクシー会社が「帰宅困難者輸送」や「避難所への移動」に静かに動いていたケースが少なくない
  • 実は、平時に地域密着で走っている会社ほど、災害時に”地元の道路・施設・人”に詳しいため、行政・病院・福祉施設と連携した「きめ細かな輸送」ができるのがタクシーの強み

今日のおさらい:要点3つ

  • 災害時のタクシーは「要配慮者の避難輸送」「鉄道・バス停止時の代替」「医療・拠点へのピンポイント輸送」の3役割を担う”地域の緊急交通インフラ”
  • “全部タクシー”ではなく”要所でタクシー”が現実的な使い方で、徒歩・公共交通と組み合わせて使う前提で計画するのがおすすめ
  • 迷ったら、家族で「誰を優先するか」「どこから先はタクシーか」「どの会社・アプリを頼るか」を平時に決めておくのがおすすめ

この記事の結論

一言で言うと「災害時のタクシーは、”自分だけの移動”ではなく、高齢者・障害者・妊婦・子ども連れの避難輸送、医療機関や拠点へのピンポイント輸送、鉄道やバスが止まったときの代替移動として”地域の緊急交通インフラ”の役割を担う存在」です。

最も重要なのは、「①どの地域で、どのタクシー会社が自治体と協定を結んでいるか」「②災害時に優先される輸送(命に関わる移動)」を理解し、平時から”いざというときの窓口”を把握しておくことです。

失敗しないためには、「災害時はタクシーを拾えればラッキー」くらいの曖昧なイメージのままにせず、”家族と合流する場所””高齢者や子どもを先に乗せる順番””支払い・連絡方法”まで、一度シミュレーションしておくことが大切です。

もう一段踏み込めば、災害時のタクシーは「①避難が難しい人の輸送、②公共交通停止時の代替移動、③行政・医療機関との連携輸送」の3つを担うと整理できます。「誰を優先して運ぶか」「どこに運ぶか」が平時から決められているかどうかが鍵。自分の地域で”タクシーと自治体の協定”があるかどうかを一度確認しておくことが大切です。

タクシーが災害時に果たす3つの役割

1. 高齢者・要配慮者の避難輸送

福祉輸送の調査報告では、

  • 高齢者や障害者など「自力で避難所まで行くのが難しい人」をどう避難させるかが大きな課題
  • その解決策のひとつとして、「福祉タクシーや一般タクシーに補助を行い、避難輸送に活用する」というモデルが検討されている

実際、災害時の先進事例では、

  • 自治体がタクシー事業者と協定を締結
  • 指定された要配慮者リストに基づき、避難勧告・避難指示が出た段階でタクシーが自宅まで迎えに行く
  • 車いす対応車両や介護タクシーを優先投入

といった取り組みも行われています。

正直、”自分の足で避難所まで行けない人”にとって、タクシーはほぼ唯一の現実的な移動手段になることがあります。

2. 鉄道・バス停止時の代替移動(帰宅困難者輸送)

大規模な地震や豪雨などで、

  • 鉄道が全面運休
  • バスが運行見合わせ

となると、駅やターミナルには一気に帰宅困難者があふれます。

業界レポートや自治体の事例では、

  • タクシー事業者が駅前などで待機し、帰宅困難者の輸送を実施
  • 行政が事前に決めた「一時滞在施設」に向けて、タクシーで移送するケース

などが紹介されています。

実は、「家までタクシーで帰る」だけが使い方ではなく、「まずは安全な拠点までタクシーで移動する」という選択肢もあるのです。

3. 医療機関・支援拠点へのピンポイント輸送

災害時には、

  • 持病のある人の通院・透析
  • 妊婦・乳児のいる家庭の移動
  • 避難所から病院・福祉施設への移送

など、「特定の人を特定の場所へ安全に運ぶ」必要も出てきます。

国交省の先進事例集には、

  • 医療機関とタクシー事業者が連携し、透析患者や要介護者を優先的に輸送した事例
  • 被災した病院から、他地域の医療機関への転院輸送をタクシーが担った事例

などが掲載されています。

ケースによりますが、「1人〜数人を確実に運ぶ」という場面では、バスよりタクシーの方が適していることが多いです。

現場事例と”よくある誤解”から学ぶ、災害時のタクシー活用

実体験①:大雨の日、タクシーで”避難の一歩”を踏み出せた高齢夫婦

ある豪雨の日、河川の水位が急激に上昇し、「高齢者等避難」が発令された地域がありました。

70代の夫婦Jさんは、

  • テレビのテロップを見ながら、「うちも対象だ」と頭では分かっている
  • でも、外は激しい雨。土砂崩れも怖い

ソファに座ったまま、スマホで”避難 行くべきか 高齢者”と検索し、ため息をついて画面を閉じてしまいました。

そこへ、自治体と協定を結んでいるタクシー会社からの電話。「避難勧告が出ています。避難所までお送りしましょうか。」

最初、Jさんは「正直、こんな雨の中で迷惑じゃないですか。」と遠慮したそうです。

ドライバーは、「実は、こういうときのために、私たちがいるんですよ。」と伝え、10分後には自宅前に到着。

車内では、夫婦がいつものように世間話をしながら避難所へ。

避難所に着いたとき、妻は小さな声で「自分の足で来たら転んでたかもね」とつぶやいたといいます。「翌朝、ニュースで土砂崩れの映像を見ながら、”あの電話に出してよかった”と2人で話しました。」というJさんの言葉が印象的でした。

実体験②:帰宅困難になった会社員が”タクシーで家族のもとへ”

首都圏の大きな地震のとき、30代会社員Kさんは、

  • 夕方の退勤時間に駅へ向かうも、すべての路線が運休
  • 改札前の人の波を見て、思わずスマホで”会社から自宅 徒歩 何時間”と検索

地図アプリの試算は「徒歩4時間」。スーツ姿でリュックも重い。子どもは小学生。妻からは「何とか帰ってきて」とLINEが来る。

Kさんは、正直タクシーは高いと思いながらも、

  • 会社近くのタクシー乗り場へ
  • 長い列の最後尾で、「本当に乗れるのだろうか」とため息

1時間ほど並んだ末、「途中まで同じ方向の方、一緒に乗りませんか?」と声をかけてくれた人がいて、3人で相乗りすることに。

  • 自宅から2km手前で降り、そこからは徒歩
  • タクシー代は3人で割り勘し、一人あたり3,000円台

深夜、自宅の玄関を開けたとき、「家の灯りが見えた瞬間、全身の力が抜けました。」とKさんは振り返っています。

実は、「全部タクシー」ではなく、「一部だけタクシー+残りは徒歩」が現実的な使い方になる場面も多いのです。

よくある誤解と、災害時タクシー活用のコツ

よくある誤解

  • 「災害時はタクシーなんてつかまらない」:たしかに需要は集中しますが、自治体と協定を結び、指定された避難所や高齢者宅を優先的に回る体制を整えているタクシー会社もある
  • 「タクシーを使うのはわがまま」:命に関わる移動(高齢者・障害者・妊婦・乳児など)の場合、タクシーを使うことは「わがまま」ではなく「適切な手段」
  • 「料金がいくらになるか分からなくて怖い」:ケースによりますが、タクシー会社やアプリによっては、概算料金の表示や定額サービスを用意しているところもあります。災害時に限らず、平時から確認しておくと安心

活用のコツ

  • 平時から”かかりつけタクシー会社”を一つ持つ。地域密着で24時間配車センターを持つ会社は、災害時も”まず電話する場所”になり得る
  • 家族で「タクシーを使う条件」を決めておく。例:「高齢者と子どもを優先」「自宅から避難所まではタクシーOK」「職場から自宅までの半分まではタクシー」など
  • アプリ+電話の両方を用意。アプリがつながりにくいときは電話、電話が混雑するときはアプリ、と複線を持っておく。スマホ配車と電話配車両方を提供する会社は、いざというときの選択肢になる

正直、”全部タクシーに頼る”発想ではなく、”要所でタクシーを使う”前提で計画しておくことが、現実的で安心な備え方です。

よくある質問(FAQ)

Q1. 災害時にタクシーを使っても良いのは、どんなケースですか?

A1. 高齢者・障害者・妊婦・乳幼児を含む家族の避難や、持病のある人の通院など、命や健康に関わる移動では、タクシー利用を優先して検討すべきです。

Q2. こういう人は、今からタクシー会社との連携を意識した方がいい?

A2. 高齢者や要介護の家族がいる家庭、車を持たず公共交通が少ない地域に住む人は、平時から地域のタクシー会社と連絡先や配車方法を確認しておく価値があります。

Q3. この状態なら、タクシーよりまず徒歩や避難所待機を優先すべき?

A3. 若く健康で、徒歩圏内に安全な避難所がある人は、タクシーを使わず徒歩避難や一時滞在施設を優先し、タクシーは”本当に必要な人”に譲る判断も重要です。

Q4. 災害時のタクシー料金は割増になりますか?

A4. 法令上の深夜割増や迎車料金のルールは災害時でも基本的に同じですが、自治体が緊急輸送として負担するケースもあります。詳細は地域や状況ごとに異なります。

Q5. こういう人は今すぐ家族と”タクシー避難”を話し合うべき?

A5. 要介護者・妊婦・小さな子どもがいる家庭や、坂道・河川沿い・土砂災害警戒区域に住んでいる人は、「避難時にタクシーをどう使うか」を早めに話し合っておくべきです。

Q6. タクシードライバー側の安全はどう守られていますか?

A6. 自治体との協定やガイドラインでは、ドライバーの安全確保(危険区域を避ける、情報共有を徹底する)も考慮されており、無理な出動を求めないことが前提です。

Q7. タクシー会社で働くことは、災害時の地域貢献になりますか?

A7. なります。協定を結ぶ会社のドライバーは、平時からの訓練や連携を通じて、災害時に地域の”命を運ぶ役割”を担う重要な存在です。

まとめ

  • 災害時のタクシーは、「自分のための移動手段」から一歩踏み出し、高齢者・障害者・妊婦・子どもなど要配慮者の避難輸送、鉄道・バス停止時の代替移動、医療機関・避難所・支援拠点へのピンポイント輸送として、”地域の緊急交通インフラ”の役割を果たす存在
  • 本当に大切なのは、平時のうちに「どのタクシー会社やアプリを頼るか」「誰を優先して乗せるか」「どこまでをタクシーで、どこからを徒歩にするか」を家族と共有し、地域のタクシー会社や自治体の情報(協定・助成・避難計画)を一度確認して、”いざというときタクシーをどう使うか”をイメージしておくこと
  • 「災害時はつかまらない」「使うのはわがまま」といった誤解は、平時の備えと家族ルールづくりで解消できる
  • 全部タクシーではなく、徒歩・公共交通・タクシーを組み合わせる前提で計画しておくと、当日の判断がスムーズになる
  • かかりつけタクシー会社を1社、配車アプリと電話の両方の連絡手段、家族での「優先順位」をワンセットで準備しておくのが、現実的な備え方

もし今、「電車 止まったら 帰宅手段」「避難 行くべきか 高齢者」と検索窓に何度も同じ言葉を打ち込んでは、不安だけが残ってブラウザを閉じてしまっている自分に気づいたなら、今夜のうちに”家族の中で誰を優先するか””どこから先はタクシーを使うか””かかりつけにできそうな地元タクシー会社の連絡先”だけメモに整理してから、家族で15分だけ「災害時のタクシー利用ルール」を話してみませんか。

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