兵庫県 | 芦屋モノリス |
出発日 4/26(水)・5/23(火) |
昭和4年に設計された旧逓信省芦屋別館がモダン・クラシカルな趣を残しつつ、先鋭の空間デザイナーの佐藤一郎により開放的で洗練されたゲストハウス・レストランに生まれ変わりました。 クラシカルな品格とモダンでグラマラスな装飾美が交錯するこのフレンチレストランでは、各地の契約農家から仕入れた旬な野菜を1コースで40種以上も使用。それぞれの素材の持ち味を最大限に生かしたお料理は至福の時間をもたらしてくれると同時に、味わう人の体を内側から美しく健康にしてくれます。 |
谷崎潤一郎の没後50年・生誕130年について わが国を代表する文豪・谷崎は1886年(明治19年)7月24日、東京で生まれ、1965年(昭和40年)7月30日、神奈川・湯河原で79年の生涯を閉じました。この間、関東大震災(1923年)後はここ芦屋をはじめとした関西で長く暮らし、明治、大正、昭和という3つの時代を通じて旺盛な執筆活動を続けました。その作品は日本の古典や伝統的美意識に根差しつつ人間の本質に迫るもので、その魅力は時間と空間を超えて今も国内外で高い評価を受けております。 名作「細雪」を書き上げた文豪谷崎潤一郎の記念館や俳人高浜虚子の文学館など、芦屋の芸術に触れていただけます。 |
敷地は、稲畑先生のお住まいに隣接した百七十坪程の空き地です。ここは芦屋の中でも特に環境に恵まれた地域で建築制限が厳しく延床面積は五百七十平米しか建てられません。 全体のイメージとしては稲畑先生のご自宅の雰囲気に合せる事としました。稲畑邸は昭和初期の竣工で所謂スパニッシュ・スタイルです。この様式は大正始めから戦前までの阪神間で大流行した住宅様式ですが、住宅にとどまらず、学校やクラブといった用途の建築にも適用され、いわば新しい文化を象徴する様式でもあったわけです。この大正始めから戦前までと言いますとちょうど虚子が活躍した時期と重なるのですが、この時代を彷彿とさせる稲畑先生のご自宅の雰囲気は虚子を記念する文学館に相応しいのではないかと考えました。小さい文学館ですが隅々まで神経の行き届いた建築としたいと考えました。虚子先生の住宅を訪れる気持ちでこの記念館を訪ねて下さい。シンプルで落ち着いた空間が出迎えてくれるでしょう。 |